海外研修

カナダ アルバータ州
「化石と氷河の研修」


本校がSSHの指定を受けて、今年で3年目。
SSH事業に係る取組の1つとして、世界遺産にも指定されているカナダのアルバータ州で海外研修を実施しました。
化石発掘疑似体験や氷河での実地研修などから地球の環境問題にも触れ、とても有意義な研修となりました。

実施日 2009/7/15(水)〜7/21(火)

参加者 本校希望者
  1年生(5名)・2年生(5名)

引率教諭  2名

研修内容(現地日付)
7/15(水)
  ・ホースシュー渓谷
  ・フードゥ
現地ガイドからのレクチャー
実地研修・現地ガイドからのレクチャー

7/16(木)
  ・ロイアル・ティレル古生物博物館
  ・ロイアル・ティレル古生物博物館
Excavate It(化石発掘疑似体験)
Seven Wonders of the Badlands(バッドランドハイキングツアー)

7/17(金)
  ・ロイアル・ティレル古生物博物館
  ・ダイナソー州立公園
テーマ別研修
バスツアーとフィールドステーション研修

7/18(土)
  ・コロンビア氷原アサバスカ氷河 実地研修

7/19(日)
  ・ペイトー湖
  ・ボウレイク・クロウフット氷河
  ・ヨーホー国立公園インフォメーションセンター
  ・エメラルドレイク
氷河地形見学
実地研修
予備学習
ネイチャーウォーク・動植物の生態系についての研修

研修の様子


生徒の感想

◇自ら希望参加した海外研修でしたが、日本を出発した時は不安ばかりが大きくなっていました。初めての海外旅行でもありましたし、英会話にも自信がなく、化石や氷河に関する予習も十分でない気がして、今回の研修でどれほどのことを吸収することができるんだろうか?食事や水は口にあうだろうか?寒さは大丈夫だろうか?など、どちらかと言えば研修への期待よりも心配事の方が多い状態で日本を出発しましたが、カルガリー空港到着時に飛行機の窓からカナディアンロッキーの荘厳な美しさとどこまでも広がる大陸の壮大さを目の当たりにした途端に、そんな小さな心配事は私の頭の中から一気に消え去ってしまいました。
それほどまでに私を出迎えてくれたカナダの景観は素晴らしいものでした。
そして、現地での直接肌で感じながら体験した学習は、目だけではなく、耳や鼻、五感のすべてを使って感じることで、日本での事前学習とは比べものにならないくらい感動的なものとなり、また、世界的な博物館や日本では決して目にできない大自然の中で触れた多くのものを通じて、私達が住む「地球」という存在の大切さについて本当に深く学ぶことができたと感じています。さらに、学習に際して、分からないものについては、まず仲間達と判明している事実から推理し「仮説」をたてあい、その後に研究員さん等から正しい答えを聞き確認を行う方法で進めたことにより、集団で協力し知識を高めあうことの大切さについても学ぶことができました。
研修中は、集中力や洞察力、そして行動力などたくさんの力が必要でかなり疲れはしましたが、参加生徒全員が団結して頑張ったおかげもあり、予想以上に楽しく、かつ意義深い研修になったと思います。なお、英語力のない自分にとって現地での会話は大きな心配事ではありましたが、様々な研修場所で、つたないながらも英語で質問することにたくさんチャレンジすることができたことも大きな成果でした。ただ、相手が英語で答えてくれる半分のことも理解することができませんでしたが、言葉の意味だけではなく目や手振りで伝わるものもたくさんあり、人間は、たとえ言葉が通じなくともコミュニケーションをとることは可能であることを身をもって実感することができました。
約1週間の研修は終わってみれば短いものでしたが、生涯忘れることがない思い出として、これからの自分の人生に役立つものになったと思います。来年以降もこの研修を続けて、後輩たちに素晴らしい体験を得る機会を引き続き与えてもらいたいと思います。そのためにも、私達がカナダで学んだことを、精一杯伝えなければならないと考えており、自分達の学んだことを他の人に伝えることができて初めて私達の研修が終わります。この使命感を忘れずにこれからも頑張っていきたいと思っています。


2010/1/31 研究成果発表会

発表会資料
 研修全行程

 化石編

 氷河編

発表会の様子